エヴァンゲリオン超外伝4

「皆様ご無沙汰です。ヱヴァンゲリヲン初号機パイロットの碇シンジです」

「そして私はヱヴァ零号機パイロット綾波レイです」

「・・・・・」

「??どうしたのアスカ?」

「どうしたのかしら」

「・・・・エヴァ弐号機パイロット式波・アスカ・ラングレーよ・・・」

「うわっ。なんか不機嫌っぽい感じが・・・」

「オーラがレインボーに輝いてるわね」

「どうしたのさ。アスカ」

「・・・私さぁ・・・前回の会議でこんなこと言ったわよねぇ」

「えっ?」

『今回は私が初登場するわ!それだけでも魅力たっぷりじゃない!』

「ってね」

「確かそんなこと言ってたような言ってないような・・・」

「言ってたわね」

「でもさぁ・・・撮影の時からシナリオに違和感感じててさぁ・・・」

「うん」

「実はあの時破を通しで見てなかったわけで、DVD借りて改めて破を見たわけよ」

「うん」

「そう・・・(言いたいこと、なんとなく分かった気がする)」

「最後まで見て私思ったわけよ・・・」

「・・・・・」

「私って噛ませ犬じゃね!?ってね・・・」

「えっ・・・」

「・・・・(それ、もっと撮影の段階で気づかなかったのかしら)」

「だって基本出番いろいろ省略されてるし、基本的にいろいろな場面でエコヒイキの引き立て役だしそれに・・・」

「それに?」

「基本あのメガネに存在感奪われてるじゃない!!加持さんとの絡みもほとんどないしさらに死亡フラグ立ってるし!
 あーイライラする!!!
 怒り余ってビーストモードにでもなっちゃいそうだったわよ!!!!!」

「ちょっとちょっと落ち着いて、会議の場なんだから」

「そうそう。皆さん見ていただいてる中で取り乱すのは良くないわ」

「いやもう怒り心頭よ!!!会議で言おうと思ってたけど、一体どんだけ間空けてんのよこのバカシンジ!!!」

「まぁ、2年・・・くらいかな」

「だから、間ぁ空けすぎっていつも言ってるでしょ!!その間に私のうっぷんがどれ程たまってたことか・・・
 このこのっ」

「うっ・・・苦しいから首を絞めないで・・・・取り合えず落ち着いて落ち着いて」

「そうよ式波さん(3枚目さん)。少し落ち着いたほうがいいわ。貴方を好きっていう(物好きな)ファンが減るわよ」

「ハーッ・・・ハーッ・・・何かイヤ〜な副音声が聞こえたような気がしたけど、まぁいいわ・・・・」

「ま、まぁアスカの気持ちは分かるけど、基本新しいヱヴァなんだから昔と比べていろいろと変化はあるわけで・・・」

「そう。変化を受け入れてそれを昇華させていくのも一つの成長だと思うわ」

「・・・なんか言いくるめられてる感じがするけど・・・・」

「そうそう。で、今回の会議のゲストなんだけどさ」

「そう!ゲスト!ゲストよ!! シンジ〜前言ったこと覚えてるわよねぇ」

「そ、そりゃもちろんさ」

「そうよねぇ。まさか破にちなんであのメガネです!なんてのたまうわけないわよねぇ」

「ま、まぁ最初は考えてたけど。出しちゃうとほら、いろいろネタバレになりそうだからさ」

「今回は遠慮したのよ」

「そう。なら良かったわ。もし今呼んだら私の前に出されたこのジュースをバカシンジに頭から飲んでもらう所だったから」

「ははは・・・まぁ。今回のゲストはこの方です!」

〜ジャジャン!!〜

加持 「よぉ、待たせたな」

「加持リョウジさんです!!」

「加持さん!!!待ってたわ!!シンジもたまには役に立つじゃない!」

「いろいろ苦労したんだよ。スケジュールの合間縫って来てもらったから」

加持 「まぁ、少しならこっちに時間裂けるからね」

「幸せ〜!今回の破じゃほとんど会話がなかったから寂しかったんですぅ〜!」

加持 「そりゃ悪かったね。ごめんよ。まぁ、破では基本シンジ君を説教したりとかそういった役割だったからね」

「でもやっぱり寂しかったですっ!」

加持 「はいはい。今度暇な時連絡するから、一緒に買い物でも行こう。それで機嫌直してくれるかな?」

「・・・はい!」

「(女ったらし・・・)機嫌直ったみたいね。式波さん」

「何よりだよ。さっきのままじゃ会議も危なかったからね」

「そうね」

加持 「で。今日は何を話すんだい?」

「えっと、そうですね。今回は、加持さんから見たヱヴァ破の見所。そして次回作『Q』への期待とかを教えてもらえればと」

加持 「破か〜・・・うーん。僕から見た見所は、やっぱり前回より丸くなった各キャラクターかな。
    旧作は君やレイ。アスカも碇指令もちょっとトゲトゲしかったけど、それがエンターテイメント的な丸さ。     つまり、キャラクターが人間らしくなってる所とかは注目してほしいね」

「確かに、旧作よりは皆性格が丸くなったように感じますね。アスカや父さんなんか特に」

「悪かったわね。昔は性格悪くて」

「そういう意味じゃなくて・・・」

加持 「ははっ、あと強いて言うならば前回の序が『静』ならばこの破は『動』だね。
    すべてが動き始めていく感じが次へと引き込まれるように感じるよ」

「ほうほう」

加持 「俺は破はきっちり見て、次の『Q』への期待を膨らませてほしいって感じかな」

「わかりました」

「加持さんが言うとなんか深みがあるように感じるね・・・」

「当たり前じゃない。で加持さん。次の劇場版『Q』についても期待というか、そういうのを聞きたいんですけど〜」

加持 「あ〜『Q』ねぇ・・・詳しくは公開前だし話せないけど、話せる範囲でいいのなら」

「まぁ僕たちもそこは折込み済みです」

加持 「まぁ、予告映像とかを見る限り、楽しみは増すばかりだよね」

「そうですよね」

「Qは2012年11月17日公開ですしまだ詳しい情報は話せませんが、一応撮影は終わってますし、公開が楽しみな気持ちはあります」

「公開前っていうのもあるから今回の『Q』に関してはまだ何も言えないし、どんな風に編集されるかは私達には分からないものね」

「そうね。でもこの破でいろいろ動き出したものが、完結に向かっていくのは間違いないわ」

加持 「そう。旧作の終結とは趣を異にするかもしれないけど、新ヱヴァのひとつの形は見えてくるようにはなってるだろうね」

「だとしたら余計に楽しみね。これを見てる皆!11月17日は劇場に足を運びなさいよね!!」

加持 「俺からもお願いするよ」

「はい。ぜひ」

「お願いします」

加持 「で、このくらいでいいかな。ちょっと予定あるんだよね」

「あ、はい。次は『Q』公開後にでも」

「お願いしますね」

加持 「OK。予定空けておくから、連絡ちょうだいな。それじゃっ!」


「帰っちゃったね」

「えぇ」

「そうね〜 私も加持さん帰っちゃったし、もう帰ろうかしら・・・・あとバカシンジ!」

「え?何??」

「次は今年中にやりなさいよ!!公開から1ヵ月後にはすぐやりなさい!」

「うん・・・努力する」

「努力じゃなくてちゃんとやりなさい!じゃないと・・・ただじゃおかないわよ!」

「わかったよ・・・」

「わかればいいわ。それじゃ!会議するときは連絡しなさいよ!!」


「まったく、言いたいことだけ言って帰っちゃったよ」

「多分式波さんの言う1ヵ月後には碇君の携帯に着信なりっぱなしかもしれないわね」

「容易に想像がつくよ・・・やるときには綾波にも連絡するようにするから」

「わかったわ」

「よし、それじゃ・・・机、片付けるの手伝ってくれる?」

「・・・うん」

加持さんのアイコンあったような気がしたんだけどなぁ。ロバートさんの見間違いだったかなぁ。

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