新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド 新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド

PC PS SS PS2 PSP
GAINAX
アドベンチャー

原作のサイドストーリーという位置付けの、戦闘もなく、ただ紙芝居を見るだけのアドベンチャー。
その時点で当時の水準から数えても五年前のゲームであり、
システム面も再三の意味の無いフラグ立てを要求されるという十年前の内容である。

しかしPC版の要求するスペックだけは
当時の最新鋭のゲームに勝るとも劣らない動作環境となっており、
値段も14800円と超一流。上流階級の道楽のようなゲームと言って良いだろう。
一応選択肢は出るのだが、最後の三択のみの影響でEDが分岐するので
途中の選択が無意味なのも興味深い。
これで「マルチシナリオシステム」と謳っているのは上流階級ゆえのジョークだろうと分析される。

だが、余計な物がないだけにストーリーへの没入度はそれなりに評価でき、
オリジナルキャラクターの霧島マナも山岸マユミとは違い、今でも存在感があることから、
まるで無価値なゲームというわけでもないだろう。
ただ、レギュラーメンバーの言動が原作と比べて明らかにおかしい点が多々目に付くので、
霧島マナ関連以外のストーリーは目を瞑らなくてはならない。
碇シンジが度々素肌やブリーフを晒すのにも目を瞑らなくてはならない。



この霧島マナの声優は説明書に
「ゲームをしてからのお楽しみです」と意味深なことを書かれているが、
ただの綾波レイの声優、林原めぐみの使い回しであり、ストーリー上の関連もないことから、
これも上流階級のジョークだろうと分析される。
その煽りなのか、今作での綾波レイの出演場面は皆無と表現することも可能なほど限られている。
一番人気のキャラクターを排除する贅沢もやはり上流階級ゆえだろう。

尚、プレイするならばPS、SS版の方が遥かに快適な動作であることも付け加えて表記しておこう。
特にSS版のロードは極めて速く、PC版より劣っている点は霧島マナが脱がない点のみである。
(後にPS2PSPWindowsXP版が追加カット等を搭載した特別編として発売されている)