COMIC ORIGINAL SCENE第肆話 「初めての戦い」
ゲーム版ではまだ使徒は襲来しないので、必然的にコミックオリジナルエピソードである。
突然、エヴァに乗って戦うためのパイロットであることを告げられるシンジ達。
驚きは隠せないが、レイはこれが自分の役目だと強い笑みでシンジを見据える。
現在出撃出来る能力を持っているのは綾波レイと、そしてもう一人、渚カヲルだった。
冷たい瞳で要請を受け入れるカヲル。だがそれをシンジは許さない。
友達を死ぬかも知れない場所へ送るくらいなら、いっそ自分が。
カヲルに代わり、エヴァ初号機に乗り込むシンジ。
カヲルが、アスカが、母親のユイが動揺する中、父ゲンドウはあくまで冷徹だった。
出撃――
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シンジを庇い、動きの鈍くなるレイ。
大怪我を負ったレイの姿を見て皮肉にもシンジの恐怖は消えた。
咆哮を上げて飛び掛かる初号機。
狂ったようにライフルを撃ち尽くした後に残ったのは生き物を殺した生々しい感触だけだった。
緊張の糸が切れ、ベンチに座るシンジとアスカは二言三言言葉を交わした後、
俯いて涙するしかなかった。