哀★絶章 第三部
北斗の星!騒ぐ! 颯爽たる北斗二兄弟編!


最近、世が乱れてるのは魔皇帝の伝説と関係がある……
そう……あれは2000年ほど昔のことじゃ。
この世は魔皇帝の一族が支配しておった。

だがその悪政に民たちは苦しめられ
それを見た僧侶たちは魔皇帝の弟を天帝として担ぎ上げた。
こうして天魔の争いは始まった。

戦いは長引いた。

そこで天帝側は守護の拳として暗殺拳、北斗神拳を創った。
北斗神拳によって天帝が勝利をおさめた。

天帝は北斗と南斗の女人像で魔皇帝を封印し
歴史の裏側に封じ込めたのじゃ。


なるほど…… 話は解った。話は解ったが……

なぜこんな重要な話を
名も無い一般市民から聞かされるのか?



やべぇ! テンションが下がって来たぜ!
ゴメンな! もう一回気合入れ直すぜ! ほわっちゃー!!

おっしゃ! 次は壊されたっていう街の東の橋をなんとかしねぇとな!
なんだっけ? あいつ。えー……と、そうだ! 十字傷のゲシュラー

これは奴が渡った後に追って来れないよう、壊したと推測出来る!
となれば橋の向こうにゲシュラーは居る! おっしゃなんとか渡るぜ!


!? そこに現れたうぬはまたも海のリハク!!


『ここのはしは 我がリハク軍に おまかせください!!』


ウヒョー! さすが海の漢だけはある! 橋を作るくらい朝めし前ってわけかい!
へへっ! こいつはいっちょ頼もっかね!




衝撃映像



こやつらを踏みつけて渡れと言うのか?
というかこいつらは足が地面につくような川も渡れんのか?
本当は川が深くて数人で肩車しながら潜ってる?
下の人は? ねぇ、下の人はどうなるの?

海のリハク…… 世が世なら万の軍勢を縦横に操る天才軍師……
明日の光のためならば、部下を捨て石にすることも厭わず!!


しかし渡ろう! 他に渡る橋はない!

奥歯を噛みしめ…… 涙を流し人橋を渡る四人……
安心して眠れ! 悪の炎はオレが消す! そして魔皇帝に死を!


そして橋を渡り辿り着いた新たな街で怪現象が……!

ひでぶ! あべし! アロエ!

話し掛けるだけで次々とモヒカン共が爆発して行くではないか!
モヒ共はすでに死んでいた! これはまさしく乱世の拳、北斗神拳!!
ケンシロウ亡き今、一体誰が秘孔を!?



あっというまの できごとじゃった。
魔皇帝軍を あの男は たった一撃のもとに!!
男が うまとともに たちさったあとは
死体の山だけが残った!!


ついに拳王が! ラオウが動いたのか!


興奮冷めやらぬままにさらに次の街へ……!



ゲシュラータウン


ここじゃん

ずっと探してたのにメチャメチャ目立ってんじゃん……
なんか必死だったのすげぇバカみてぇじゃん……

そこで出会ったのはゲシュラー配下、グラントなる男!

『へへへ!! おれのパンチは マッハをこえる!!』
という牛殺しのタツ他二名を! 瞬殺! 強い! 強いぜ! 強いぜェ!
こいつぁあ気を取りなおして強力な敵が出て来やがったぁー!


ゲボバァ!

ゲェーッ! おいおいマジで強いぞ! グラント!
あっという間に主人公が! レイが! 黒夜叉が! 水丸が! 敗れ去ってしまったぁー!!
こいつは南斗六星拳や北斗の従者よりも遥かに強いとでも言うのかー!?
主人公はここまで来て、恋人を助け出せずに命を落としてしまうのかぁーっ!!


どこからともなく うまのこえがきこえた。


馬の声って…… 鳴き声じゃないの?
喋るの? ねぇ喋るの? その馬……!?

ゲェ――ッ!! この漢はぁぁ―――っ!!!




世紀末覇者拳王!


うぅーりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃあ!!


瞬!殺!



哀れグラント…… 相手があまりに悪かった……
黒王号に跨り、さらに歩を進めるラオウ!
このままゲシュラーまで殺っちゃうのか!?オレは一向に構わん!!

と思ったら、ラオウ様の行く手にやつを発見!
まだ闘うときではないとか言って帰っちゃいました。

しかしラオウもまた魔皇帝と同じく乱世に覇権を求める漢!
次に会う日は敵か味方か、世紀末覇者!!

さぁテンション上がってきたぜぁ! さらにそこから15センチほど進むと……!

!? う、うぬがラオウが言う、やつなのか!?



水丸『あっ あなたは もしや?
 あのラオウがいちもくおく男 それは トキ様いがい ありえない。』



トキ『主人公よ まっていた。
 おまえの 宿命の血が 北斗をよんだ。
 いまこそ おまえに 力を かそう。』

宿命の血が北斗を呼ぶ!



まさかアミバじゃないよね?

ここでトキ様が加われば心強い! と黒夜叉がパーティーから離脱。
いるのかいないのか判らない程度の存在感だったけど今までありがとう!

さぁ! 一気に乗り込むぜぁぁ――――っ!!





入れませんでした



折角ゲシュラー家まで来たのにゴキ様(誰?)でも入れないのならしかたない。
東映動画の盛り下げる技術にはまったく恐れ入る。

さぁ! 扉を開く鍵を作れるらしいアルパニア鉱石を求めて鉱山へと旅立つ主人公達!
しかし行ったは良いが鉱石は全部雲のジュに奪われたって言うじゃねぇか!
なんてこった!!

ホントは雲のジュなんだけどね。
まぁ名も無い村人の話、間違いもあろうってもんです。





自分でも間違ってるぅ――っ!!




まいっちまったのはこっちだぜ!

さらにジュウザは鉱石を全部売って女にゴチソウしたらしい!
おまけにマビイなる踊り子の娘が美しいとの評判を聞くや否やすっとんでっちまった!
つーか、このパターンは道具屋で鉱石を買い戻そうとして
思う様ふっかけられるってアレじゃねぇか! なんてことしやがんだ! ジュウザ!!


アルパニア鉱石 50ジュドル
きつけざい 18ジュドル
げどくざい 22ジュドル
クロロホルム 30ジュドル

や、安っ!

普通の道具と変わんないじゃん! 売っても大してゴチソウ出来ないじゃん!
セコイ宴会じゃん、それ! ジュウザ、セコイ宴会じゃん!!
つーか、それより他の道具なんで22ジュドルとかそんなハンパな値段なんだよ!
さりげなくクロロホルムってのも絶対オカシイよ!

で、とりあえず鉱石とクロロホルムを買った。
門の鍵とはゲシュラーの義手らしく、職人に同じ物を作って貰う。

おあたぁ! 今度こそ! 打倒ゲシュラー!!

ゲシュラー城内での凄絶な死闘!

たまに出てくる逃げ足速くてやけに防御力の高いオッサン(←)
を倒したらなんと法外なジュドルが!
通常の10倍はゆうにあるジュドルにオレうはうは!
なんでこんなに金持ってんだオッサン! 髪はないが金はあるのかオッサン!!
はぐれ親父なのかオッサン! メタル親父なのかオッサン!!
鉱山を漁るよりよっぽど効率の良い稼ぎ口だぜぇー!!

さらに入り組んだ城を進む主人公達……
恋人の鼓動を感じるにつれ、一歩、また一歩と宿命の血が滾る!
宿敵ゲシュラー! てめぇに会うために! 地獄の底から這い戻ったぜ!


『きたか 主人公!! 我がなは ゲシュラー!!
 いま 恋人をしょけいするところだ!!
 そのまえに おまえたちをしょけいしてやる!!
 あの世で けっこんでもするんだな!! わっははは!!』


『ゲシュラーが現れた。』



イヤァ―――――ッ!!
こんなのがライバルなんてイヤァ――――――ッ!!
こんなてっぺんハゲのオッサンが宿敵なんてイヤァ!
その義手も違うよ!それは義手違うよ!
それはお母さんが熱い物持つときに使う
手袋だよ!

うわぁ―――ッ! うわぁ―――ッ!
うわぁ―――ッ!