哀★絶章 第五部
死を賭してなお悔いず! 愛の戦士バット編!



リンの…… リンの唄が聴こえる……



ところでどうしてこんなに気合の入った絵が用意されてるんでしょうね。
戦闘シーンの漢たちなんかみんな腰砕けなのに、魔皇帝並のVIP待遇ですよ。
今にもボイス付きで笑い出しそうですよ(無駄に容量を使って)
数少ない女性キャラで彩りを添えたかったといったところでしょうか。



ユリアの絵はこれだったけど



と、ちょっと華やかにまとめてみました! テヘッ
そんなこんなで天帝ルイと双子の天帝リンの光が主人公を照らし、
霧に覆われたリンの街メサイヤへと誘うのです。


あなたが くるのを まっていました!!
あなたは 生きわかれになった 私の おとうと
あなたも 天帝の血が 流れているのです!!
天帝は 乱世をてらす光!!
あなたは 北斗 南斗 元斗の拳士と ともに
魔皇帝と戦わねばならぬ 宿命をもっています!!
ファントムランドは 山にかこまれた
霧の中心に あるはずです。
恋人は そこで とらわれのみになってます。
そして 男の子を 生んだそうです。
でも その子は なまえもつけられず
しゅうしょうじょに いれられ 番ごうで よばれているのです。

打ち切り寸前のような急展開


こういうときは冷静になることが大切です。
落ち着いて、深呼吸して、次の行動に移りましょう。
準備は良いですか?

まず主人公は天帝リンの弟で天帝の血が流れているそうです。
リンは17、8歳くらいでしょうから、
主人公はそれ以下の年でできちゃった結婚ということになりますね。
拳法もかなりの使い手ですが、それ以外でもかなりの使い手のようです。

魔皇帝は天帝が宿敵ですから天帝の命を狙うのは当然ですね。
それでさらわれたのが主人公の恋人。少し疑問です。

息子も当然天帝の血を引いているわけですから、魔皇帝にとっては邪魔な存在のはずです。
しかし生かされて収容所へ入れられている。
主人公をおびき寄せるエサなら恋人だけで十分なのにです。


さぁ、ますます謎が謎を呼ぶ北斗の拳5天魔流星伝哀★絶章!
もはや魔皇帝を倒さずして己の! そして恋人の生は無し!

いざ! ファントムランドへ!



という展開では必ずまわり道をさせるのが北斗の拳5天魔流星伝哀★絶章。


えと、めんどくさいから流すよー
なんかねー、祈祷師によると乙女を生贄にすれば霧が晴れるらしいんだわ。
んでも、オレたち乙女じゃねぇーじゃん? どっちかっつーとだし。
だからなんか赤シャチの村レッドパイレーツに落ちてたスカーフ使ってだね。
乙女に化けて生贄になるんだわ。
ちなみに今のメンバーは主人公・レイトキ水丸

全体的に無理があるね!
女装常習犯のレイはまだイケる(のだろうあの世界では)かも知れないですが、
トキはまずスカーフの前にヒゲを剃らなくては話にならん。
いやいやその前に鍛え抜かれた逞しいマッスルをどうにか…… っていうか、無理ですな



んで、まぁ女装して祈祷師の所に行……!?


『わっはははっ!!
 きとうしとは かりのすがた
 おれは 漆黒部隊のたいちょう ゼルガだ!!』
ユダ!?



いやムキムキの漢がスカーフを身に付けただけの見苦しい姿を
女と間違って生贄にしてしまう男があの面食いのユダであるはずがない!
というかどう考えても女に! それも乙女になど見えるはずがない!

そして話によるとこやつの妖術であの迷惑極まりない呪いの霧が発生しているらしい。
なんかもう二千年生きてる人とか妖術使いとかスゴイね。
勝てないよ、拳法じゃ。

でも難なく倒してやっとファントムランドへ一歩近づきました。
なんかグランドールって人が漆黒一族のボスなんだと。
んで、祈祷師倒したからやっと霧も晴れましたっと。
天帝の光でしか晴らせないって話だったけど、
それじゃ晴らせるのは自分の周りだけ全部は無理だったみたいね。

ふぅ〜、やれやれ。なんだか日増しにやる気がなくなっていくんだけど。
敵すぐ出るしさー ダンジョン無駄に広いしさー
無駄に入り組んでるしさー 全体的に無駄だしさー




ほわっちゃー!

ダメだ! ダメだ! そんなこと言ってちゃダメだ!
思い出せ! 一瞬でも面白いと思ってしまったときのことを思い出せ!!
そのほんの一瞬の幸福を反芻してこれからも強く生きていくんだ!!

行くぜ! ファントムランド! しかし! 漆黒の扉が行く手を阻む!!
チクショー! こんな大きな扉に阻まれたんじゃファントムランドに行けないぜェ!
この扉を開ける鍵は…… ひょっとしてゴキ様?

ぬおっ!?



バット『ど、どけ〜っ!!』





バットもまた突然出てきて死去




何考えてるんだ! バット!
トラックで突進して扉を壊すなんて…… 何やってんだよ!バット!
突然出てきてそんな…… そんなのってないだろ!!
それじゃお前…… クッ…… てめぇカッコ良すぎるよ!!



バット『グホッ!!
 お、おれは むかし コソドロだった
 で、でも ケンに であってから おれは かわった
 ケンの様に 強く男らしく 生きたい!!
 そう ねがって生きてきた
 グホッ!!
 で、でも おれは ドジばっかりで
 グホッ!! グホッ!!』

もういい!しゃべるな!バット!

バットォ――――ッ!!


クッ…… すまぬ、バット…… オレのためにそこまで!
捨て石という言葉が限りなく似合うあっけない自爆劇も……
お前のやさしさの証だ……!!
お前は…… 素晴らしい漢だった!!