哀★絶章 第十二部
鬼神となりて! 彷徨える山のフドウ編!

主人公死にました(笑)

主要キャラがポコポコ死ぬと思ったら今度は主人公まで!
終始無言のドラクエ型主人公だったのに急に、

『おれが ここまでこられたのは 友のおかげだ!!』

とか言い出してビックリしました。
これが伝統の当初の企画をあっさりと曲げる北斗RPGの象徴的事件です。
主人公が伝承してたらしい天帝拳なる単語も初めて聞きました。

まぁそれはそれとして……

うぬは何才なのですか?
新主人公さん

何年経ってますか? このゲーム。マミヤさんはもうオバハンですか?
黒夜叉に至ってはもうポックリ逝っちゃってますか? 海のリハクもそろそろですか?


あ、そうだ!

ふっふっふ…… この謎を解明する術をとうとう思いつきましたよ。
そう! 全ての鍵を握るのはアスカ! アインの娘アスカちゃんだ!

ゲーム冒頭にサブキャラとして登場した少女アスカ!
新主人公の成長具合から見て今はもう立派な女性になっているはず!
彼女の成長いかんで今作における時間の流れの全てが判る! いざ参る! アスカのもとへ!!





若いなぁ





えっと…… あー…… えぇ!?

つまりその…… えぇ!?

アスカが? アスカがオカシイの?
アスカは年取らない…… のかな?そんなことないよね?
どうしてだろ? どういうことなんだろこれは。

もしかして…… さ。いや、前から思ってたんだけど…… さ?
言って良い? 言って良いのかな?

どうしよう? 言わなくても…… みんな感づいてるかもしれないけど……


うん…… 言うよ……
ボクもスッキリしたいし。


えー、ゴホン!




新主人公は妖怪なのでは?

そう考えれば全ての辻褄が合う!
だっていくらなんでも9才を妊娠させたらマズイだろ!
そんなの東映動画が許しても任天堂が許さねぇよ!!

そしてレイ!
人のために生き、人のために死ぬ義の星の漢レイが、


レイ『よし ぼうず!! おれが おしえてやろう!!
 いいか!! 拳法の修行は かなり きつい!!
 とちゅうで ねをあげたら ほっぽりだすぞ!!』

などと言っていたレイが、本当にほっぽりだしてるではないか!
異様に成長の早い新主人公が気味悪くなって捨てたに違いあるまい!

天帝の血を引く旧主人公の血と魔皇帝の娘である妻の血を引き、
天魔の落とし子として生まれた新主人公! 妖怪であろうとも何の違和感もない!

そして!

時を経て父のロ●コン疑惑を晴らした新主人公!
こんな感動が他にあろうか!?

謎は全て解けた!
もはやこのまま哀★絶章制覇に邁進するのみ!!

そんなところであの天狼のリュウガが村人を惨殺しているという情報が入ったではないか!
天狼のリュウガ――ユリアの兄にして泰山天狼拳の使い手!
時代を見つめ、時代を導く天狼の漢!

星は天狼星! 狼の目の如く天空でもっとも強く輝き!
全ての神に与せず敢えて天かける孤狼となった孤高の星!
天狼は乱において、天帝の使者となり北斗を戦場へ誘うが宿命!
魔狼となったリュウガよ! うぬはその狼の目で何を見ているのか!


リュウガ『むっ!! おまえの ひたいの流れ星のあざは
 2000ねんに いちど あらわれる
 さいきょうの拳士のあかし!!
 そうか!! おまえが 天帝さいごの男か!!』


流星の拳士はやっぱり新主人公だった!


リュウガ『乱世を せいするのは 魔皇帝か天帝か
 我が拳で はかってやるわ!!』

新主人公はその両方の天魔の子なんだけど……
あ!? それで天魔流星伝か!? ついにサブタイの謎が解けた!

哀★絶章の謎は永遠に解けそうにないですが。


リュウガ『グボッ!!
 じだいは おまえの拳を ひつようとしている!!
 いずれ おまえは 天をもつかむであろう!!』

リュウガが村人を襲ったのは、新主人公の怒りを呼び起こし真の力を確かめるためだった!
リュウガは新主人公を天をも掴む漢と認め!白馬を残しこの世を去る!
さらば! 天狼のリュウガよ!

……でもそうじゃないだろ。

原作では村人を襲う前にすでに自分で自分の腹を割り、
己を殺してケンシロウとの闘いに果てたリュウガがだ……
そんな熱いエピソードを持った漢に北斗5で何を期待するかと言えば……!

リュウガ『グボッ!!
 おれは 村人を おそうまえに
 すでに 自分で自分の はらをわっていた!!
 だから 負けた!!』

この言い訳! このくらいの言い訳が欲しかった!
あのリュウケンが残した、

リュウケン『むっ むねんじゃ!!
 戦いの さいちゅうに ほっささえ おきなければ!!』

を超えるような見苦しい言い訳! もしくはアインやバットのようなショボ死が!
む、マヒってますか? ボクはマヒしてますか?
む、やはり拙者は重度にマヒっておりすまぬ許せこのとおり。

リュウガの白馬に跨り王子様気分で垂直の崖を駆け上ると、
そこには山のフドウの村があったーぜぇー!

山のフドウとは! かつてのフドウは鬼のフドウと呼ばれるほど残忍無比!
しかし南斗慈母星のユリアに愛を教わり南斗五車星として目覚めた!
親に捨てられた子供達を己の子として育てる暖かき漢!

だったはずなのだが情報を集めると何でもフドウは、
その子供達を売り飛ばして魔皇帝に寝返ったらしい! なにィー!?

さらに情報を集めると、
なる変態を発見。
原作の忘れてはならぬ部分を簡単に忘れる割に
このような東映北斗RPGの伝統は決して忘れぬ芸の細かさよ。

やるせない気持ちになったところでフドウ城に突入。
珍しく鍵がかかっておらずゴキ様も残念がっていることでしょう。


フドウ『おれは 鬼のフドウ!!
 この世は 魔皇帝様のものだ!!』
細ッ!!


これはオカシイ!
フドウの様子もオカシイがそれよりなによりその細さが異常だ!
と、そこにフドウの子供が……!


『フドウのおとうさんは
 マイダラのようじゅつに あやつられているんだ!!』


!?



使用前 使用後

なんて恐ろしい妖術なんだ!


こんなに! こんなにゲッソリと!
大丈夫か!? 致死量に達してるんじゃないのか!?
なんか表情にも生気がないぞ!?


もはやフドウに話し掛けても
『マイダラ マイダラ』
と呟くだけになってしまったので

マイダラに詰め寄ると脱兎の如く逃走。

面白いのでフドウに4回ほど話し掛け
『マイダラ マイダラ』
を満喫した後に追う!

するとなにィー!? なぜかリンが玉座に座っているではないか!


『私よ!! リンよ!! たすけてくれるわね?』


はい


『こんな かおでもかい?』


っとマイダラ(→) 登場! マイダラが妖術で化けてやがったのだ!

顔っつーか、顔色が問題だよな。

そういえば新主人公も こんな肌色だし。
北斗っつーか、バイオハザードだよな、この顔。

で、とりあえずマイダラを追い詰めるのだが……





お前は長く生きすぎた……



しかしマイダラを倒してもフドウは戻らず!
なんと今度は記憶まで失ってしまったではないかぁーっ!

と、思ったら元々記憶を失っていたところにマイダラの術がかかったらしい。
なんでも謎のヘルメット男ガイギーなる輩に
子供達をかどわかされたショックで記憶喪失になったとか。
それであんなに痩せて……

ならばガイギーを倒さねばなるまい。
簡単に城に入れたと思ったらやたら今度は別の手段で引っ張ってくれる。

では! ガイギーの塔へ突入!
しようとしても今度はやはり入り口が塞がっているので、
拾った紙に書いてあった呪文を唱えて開けます。




『ペペロペロ』(←呪文)


もはやこのゲームを
北斗の拳と思うのが間違い




はいはい、謎のヘルメット男ガイギーをサクッと倒しましょうかね……!?


ジャギ『ぎ〜ざ〜ま〜!!
 おれ様の かおを 見たな〜!!』

ガイギー…… ガギー…… ジャギー…… ジャギ!?

…………





すぐ殺しました。そしたらフドウの記憶も戻りました。ナンマイダラ