前作で烈火の如くごっぽり稼いだSSIトリスターが放つ激打シリーズ第二段!
いかにトリスター公式サイトと相互リンクしていようとも、
阿修羅となってレビューしよう! この命尽きるまで!

このゲームはすなわちタッチタイピングを学びながら
強敵を倒していくというゲームで、
一文字打つ度にあた! と声が入るというネタを思いついたので
SSIトリスターが作ってみたぞコノヤローというゲームの続編である。
ここではその特徴、前作との違いに触れねばなるまい。

★グロい
やはりグロい
北斗ファン=内臓好きという誤った認識は続編でも健在のようだ。
コウリュウや風のヒューイのぷりぷりした内臓を見たい者はプレイ必須と言えよう。
同社製の有害サイトシャットアウトソフト『ファミリーガード』で
自らの公式サイトがシャットアウトされないか心配である。
★これでタッチタイピング習得は無理
ええ、無理です。
というかそもそも今作は前作をクリアした中上級者用のソフトなのである。
よってゼロからタッチタイプを学びたい者は
やはり他のタイプゲーで修練を積むことが肝要。
今作にはそこまでしてでも遊ぶ価値が充分にある。
★声優が違う
前作は神谷明氏のみを雇い、他の漢達は適当な声優でまかなっていたが、
今作は神谷氏に加え、ラオウ役の内海賢二氏、
そしてなくてはならぬナレーションの千葉繁氏を起用してある。
これもファンの要望と、そして前作等でしこたま稼いだ資金の現れであろう。

しかし他のキャラはまた声優が違うのであってそこはやはり遺憾と言わざるを得ぬ。
前作の収支は会社の給食費に回されたのであろうか。
ならばいっそのこと声に社員を起用してみてはどうかと提案したい。
★問題が読めない
問題が読めない。
梯子、秋刀魚、海豚等、素で一瞬考えねば読めぬ漢字が多数現れる。

考えている間に秘孔を突かれるなど日常茶飯事であり、
情けなさも手伝って非常にストレスが溜まるが、
同時に読み仮名の勉強が出来ると考えれば教育的にとても素晴らしいソフトと言える。
そこまで考え抜かれての漢字使用であろう。

と思ったが内臓が飛び出すのは教育的にとてもよろしくないため、
これは特に考えなく使用されたものと思われる。
★ぬくもりがある
今作にもプレイヤーが腱鞘炎にならぬように
30分を経過すると警告が入る人間にやさしいソフトシステムが搭載されている。
しかもユリア様が登場し、名ゼリフと共に癒して下さるのだ。
当然、難易度設定やキー変更も可能でユーザーフレンドリーと言えるだろう。
正直、怪しいソフトだが最低限のオプションは兼ね備えているので安心して欲しい。
★音楽が充実
無音の中で黙々と秘孔を突いた前作とは違い、
今作には闘いを盛り上げる、緊張感溢れるBGMが挿入される。
その高揚感を煽る演出に血を滾らせるのだ!
さらにあの名曲クリキンの『愛をとりもどせ!!』も2番まで収録されており、
CDを持っておらぬ御仁はこれ目当てで買っても良いだろう。
★ラオウモード搭載
今作の最大のウリであるラオウモード。
従来のケンシロウプレイの他にラオウプレイも可能なのだ。
あの世紀末覇者を駆り、トキやジュウザを踏み越えケンシロウと激突!
ケンシロウを屠った先の世界は…… 果たして?
次があるならばレイ編やジュウザ編もやってみたいものである。

『次があるならば』などと書いたが、
実は今作はエンディングで“TO BE CONTINUED……”と次作へ引いていたりする。
DVD化等のリバイバル人気に便乗し、次回作は必ず作られるだろう。
虎視眈々と時代を睨んでいるに違いない。

もし続編の要望を受け付けてくれるのであれば、とりあえず内臓は出さなくて良いから
ってか、むしろラオウモードよりも、
内臓なしモードを付けてくださいm(_ _)m

そこのところ、よろしくお願い致します。
★抜群に面白い
やはり面白い。
ケンシロウ編のあた! あたたたた! あたっちょ−!は色褪せぬ爽快感を演出し、
ラオウ編のどりゃ! はぁー! でぃあ! 愚か者めぃ!
また新しい衝撃をプレイヤーに与える。
ここまで痛快なタイプゲーは他にはないだろう。やはり激打は抜群に面白い。
シュウやジュウザなど、他のゲームでは不遇の人気キャラが出て来るのも嬉しい。

手軽に遊べる1と演出豊かな2。
どちらも個々の良さがあるので両方手元に置いておくのがベストである。


ストーリー

白熱の漢達の闘い、散り様が魅力の北斗の拳。
その感動を再び北斗ファンへ送るため今作にもストーリーが存在する。
前作でラオウとのファーストバトルを退けたケンシロウの次なる戦場はどこなのか!?



時は20XX年。
世界は核の炎に包まれた……
わずかに生き残った人々は
水と食料を求め争い、
暴力だけが支配する
弱肉強食の時代へと突入した。
この物語は、破滅の時代を駆け抜けた
熱き男達の闘いの記録である。



…………


あれ!? 荒廃したビジネス環境で
タイピング技術だけが支配する
弱肉強食の時代じゃなかったんですか!?



貴様の奥義を破ったのは怒り!
執念にも勝る! ブラインドタッチのできぬ怒りだ!


前作でケンシロウが放った熱いシャウトは何だったのだろうか。
2と付いているところからてっきり続編だと思っていたが、
どうやら前作はなかったことにされたようである。


ステージ紹介

〜ケンシロウ編〜
STAGE1 暴虐! 狗法眼!
最初の相手が狗法眼ガルフ
いきなりの濃キャラ投入でとんでもない気迫をこちらにぶつけて来る。

まずはガルフの部下を倒すのだが、相手は犬ではなく人間、人である。
犬の内臓は動物愛護団体が許さなかったのだろうか。
何もそこまで内臓にこだわらなくても良いと思うのだが。

「美味いのかぁ? こいつぅ!」等、奇声を発しながら襲って来る敵を単キー入力で倒す。
ケンシロウを食べようとするとは大したザコだ。
まさに水と食料を求め争い、暴力だけが支配する弱肉強食の時代と言えよう。

その後、お待ちかねのガルフを単語入力で倒すのだが、何と「いってれぼ!」がない!
これでは何のためにガルフを出したのか疑問に感じざるを得ない!!
ひでぶ!のないハート様のようなものである。誠に遺憾。

他にも全体的にセリフの節々が原作とはビミョ〜に違うため、
資料などを見ずに己の記憶のみで書いたのではないかと疑わしく思う。
北斗ゲーではよくあること。
STAGE2 盲目の闘将!
盲目の闘将、すなわちシュウがこのステージのボスだ。
まずは聖帝軍のザコを『みゃ』などのやや難しい単字で内臓を出させ、
そして迫り来るシュウ様を短文入力で倒す。
トドメにスペースキーを突けば北斗神拳奥義 水影心が発動。
その後、原作通りに和解するのでシュウ様の内臓は出ない
ここは内臓よりもなぜかオペラ調のシュウボイスに注目したい。
STAGE3 南斗の帝王!
南斗の帝王、聖帝サウザーとの直接対決。
千葉繁のナレーションでさり気なく
「死んでいった強敵のため、そして愛のため〜」と語られているので、
シュウ様はいつの間にか死んでいるらしい。

伸ばすカタカナに加え、文間、文末に『、』や『。』を要求してくるため奴は手強い。
しかも一度倒れても二度目があるのだ。
最初の闘いで聖帝の服を剥いた後はさらなるタイピング、後のスペースキーで奥義発動。

その名も、有情天破活殺!

ゲェー! 天破活殺と有情猛翔破が混ざっているぅー!

とうとう勝手にオリジナル奥義を作り出した
SSIトリスター、東映動画化への序曲だろうか。心配だ。
ちなみにサウザーも内臓は出ない
STAGE4 血に染まる覇王!
ケンシロウ編、最後の強敵は当然、世紀末覇者ラオウ。
今までの全てに加え、さらに数字、英字を要求してくるため非常に強い。

まずは生ラオウを百裂拳で討つ! 膝を突くラオウ!
するとラオウは服を破り捨て半裸で襲い掛かって来る。
ちょっとした野球拳と思えば解り易い。

さらに半裸ラオウを無想転生で倒すと、

スマンかった! 土下座で謝って来る!!

わけではなく両手を地に突き、グロッキー状態となる。
しかしラオウはさらに闘気を纏い「今、全てが終わる」ともう一度立ち上がるのだ。
半裸の次はまさか全裸か!?と驚かされるが闘気を纏うだけである。
やっぱ野球拳じゃなかった。

三度目の正直でラオウを倒すとあの名場面、
「我が生涯に一片の悔い無し!」が見られるぞ!
急いで打つよりも正確に打つことが大事と知るが良い。

しかしその後のケンのセリフが、
「オレにはあなたが最大のテキだった」と、やはりビミョ〜に間違っているのが、
トリスター東映動画化への序曲を予感させるところだろう。

TO BE CONTINUED……


〜ラオウ編〜

STAGE1 拳王は死なず!
傷の回復を計るためにコウリュウを討つラオウ。
『行燈(あんどん)』など読めない漢字の連発を潜り抜けて
奴を二度倒すとピンク色の素敵な内臓がお出迎え
画面一杯にぷりぷりした内臓が飛び散る様は身悶えせんばかりにグロい
さすがラオウ編、凄まじい剛拳よ! 内臓マニアは必見と言えるだろう。
STAGE2 南斗守護星! 五車の男達!
南斗五車星四人抜きという今作で一番豪華なステージ。
まずは風のヒューイに内臓を出させ、炎のシュレンの首を捻る。この際内臓は出ない。
さらに雲のジュウザを「鏡明という秘孔を突いた!」と叫びながらの解亜門天聴で葬り、
最後に山のフドウを天将奔烈!と叫びながら繰り出すチョップで始末するのだ。

とうとう技も間違えてしまった
ヒューイは単語だが、後ろに行くにつれ段々と問題が複雑になり、
フドウ戦では『、』や『。』も要求される。なかなかややこしい。
ちなみにジュウザとフドウも内臓は出ない。リハクは存在自体がない(一応、絵があるだけ)

また今作では闘いに敗れると相手から勝ち誇ったセリフが飛び出すのだが……

ヒューイ「世紀末覇者が聞いて呆れるわ!」
シュレン「二度と拳王などと名乗るな! この愚か者がぁ!」


オイオイ、やけに強気だなお前ら! 場面を想像すると非常に笑える。
STAGE3 兄弟の遠き誓い!
原作の順番ではトキ戦後に五車星が出て来るはずなのだが、
ここはやはりトキは特別ということで高位待遇を与えられている。
何かと読み難い漢字の羅列で責めて来るためにタイピング以前の問題で強い。
全体的にラオウ編のほうが難易度が高いと言える。

「死ねぃラオウ!」などと叫ぶ妙に乱暴なトキを無想陰殺で一度倒すと勿論脱衣。
ちょっとした野球拳と思えば解り易い。
そしてもう一度トドメを刺すと北斗剛掌波!と叫びながら拳でぶん殴るのだ。

これが北斗ゲーの持つ魔性の力なのか。
トリスターもついに東映動画の領域に足を踏み入れてしまった
激打3ではオープニングでケンシロウが死んだりしないことを祈りたい。
STAGE4 新伝説創造!
最後の強敵は当然、世紀末救世主北斗神拳正統伝承者ケンシロウ。
原作でラオウは敗れてしまったが、この激打2ではあのケンシロウに勝つことが出来る!

まずは拳の連打で膝を突かせる! 脱衣するケンンシロウ!
ちょっとした野球拳と思えば解り易い。
さらに半裸ケンを無想転生で倒すとまた再び立ち上がって来る。
半裸の次はまさか全裸か!? と驚かされるが闘気を纏うだけである。
やっぱ野球拳じゃなかった。

三度目の正直でついにケンシロウを完全に沈めると、
北斗の拳アナザーEDとも言える展開に!

「ケンシロウ! お前はまさしく北斗最強の漢であった!」

ラオウファンならずとも必見と言えよう!
ケンシロウを討ち、天を握ったラオウが創り出す新世紀とは!?
激打3にラオウモードがあるならば!
あの修羅の国へ乗り込むラオウ伝説が再現されるのか!?

次回作が心から楽しみです! また良い作品を編み出してください!
ちなみにケンシロウの内臓は出ない。残念。

TO BE CONTINUED……