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モニターの向こうの存在ではあるが、
その空間では確かに等身大で存在しているポリゴンの人間達。
彼らの食生活とは一体どのような物なのだろうか?
そんな疑問を持ったことはないだろうか。

この問題に対し、やはり疑問を抱いた学者達によって各界で議論が交わされてはいるものの、
依然として結論は持ち越されたまま現在に至っている。
有力な説として、彼らはあくまでゲーム等のキャラクターであり、
食事は行わないといった主張があるが、
それはともすれば差別に発展し兼ねない主張であると私は危険視している。

では、私の主張としてはどのような見解を持っているのか、読者の皆さんには気になる頃だろう。
だが、残念ながら私自身それに対し明確な主張を持てないでいるのが現状だ。
何しろ資料があまりにも少なすぎる。
モニターの向こうの3D世界へ飛び込んで行ければ良いのだが、そうもいかないだろう。

そんな中、日本に在住の19歳の男性から貴重な投書が寄せられた。
この問題について、先日発売された『THE KING OF FIGHTERS FIGHTING EVOLUITION 10th』という
著書が重大なインタビュー結果を載せているのだと言うのだ。
これは事態の確信に迫る重大な資料だと言える。

THE KING OF FIGHTERS FIGHTING EVOLUTION 10th

この一冊だ。
重厚な装飾の施された外観と、手に取ったときに感じる重量感から、
この著書が厳重なチェックを潜り抜けた信頼に足る資料であることが伺える。
私は早速、男性から情報を頂いた彼らのプロフィールの項へと目を移した。
するとどうしたことだろうか? 私は夢でも見ているかのような心境に陥ってしまった。



ご確認頂けるだろうか?
ポリゴンのロック・ハワード氏の好きな食べ物の項に『ドライバーグローブ』とある。
勿論、2Dの氏の好物にそのようなインタビュー結果は出ていない。
手持ちの資料によると『ジャンバラヤ(ソーセージが不味いのは×)』であったはずだ。

私自身、ドライバーグローブという物について専門的な知識を持っているわけではないので、
ここでは普遍的な解釈に基づいた意見しか述べることが出来ないのだが、
食用のドライバーグローブなどは存在しないのではないだろうか?
ソーセージに並々ならぬこだわりを持っていた2Dの氏とはまるで別人のようだ。

私はこのあまりにも意外な事実が記載されている資料を目を皿にして読み進めた。



好きな食べ物の項に『サングラス』とある。
ドライバーグローブについては一応、皮製であるのなら食用として
利用出来ないでもないかも知れないが、サングラスの成分は主としてプラスティックである。
少なくとも我々現実の人間はそれを食料としない。
また、得意スポーツの項にもおよそスポーツとは思えない事柄が記載されている。

そして、極めつけが彼女である。



好きな食べ物の項に『テディベア』とある。
私は正直、彼女の嗜好に対して鬼畜にも劣るとの感想を抱いた。

シュタイフ テディベアレプリカ1909(金)35cm

こんなにかわいいクマさんを彼女は頭からバリバリと食べると言うのだ。
この件を研究してすでにしばらくになるのだが、この時程、衝撃を受けたことは私にはない。
得意スポーツの項にもまるで意味の解らないことを答えている。
確かに服を作るのは女の子らしい趣味であり、
私自身ほのぼのとした気持ちになったことは否定しないが、
この女は職人さんが同じようにして作ったテディベアを頭からバリバリと食べるのである。

衝撃、と先に書いたが、私は彼女について深く考えを巡らせるにあたり、“戦慄”を覚えた。
恐怖したのである。
今にして思えば、3Dの世界へ入って取材を行いたいなどと正気の沙汰ではなかった。



彼は好きな食べ物の項に『兄ちゃんとハンバーガー』とある。
“兄ちゃん”というのは上に“兄ちゃん(アルバ)”と注釈がある通り、アルバ・メイラのことだろう。
兄はサングラスを好んで食べるようだが、弟はハンバーガーと、
その兄を好んで食べるとこの資料には記されている。

これが、カニバリズム的な嗜好なのか、それとも世間で“やおい”と呼ばれる行為なのか
私には判断が付かないし、またそこへ踏む込む意思も私にはない。
私は今回示されたこの資料に触れたことにより、この研究からは足を洗おうと考えている。
それだけこの資料は私の心を震わせ、同時に恐怖させたのだ。
この著書がポリゴン人間と呼ばれる彼らの生態について非常に有力な資料であることは否定しない。
だが、事実であって欲しくないと考えてしまうのが私の本音である。
そのような考えを持つに至ってしまった人間がどうして正当な研究を続けられようか。
願わくば、優秀な後人達は私と同じ轍を踏まぬよう、
強い気持ちでこの研究に取り組んで欲しいものである。

最後に、この資料を紹介してくださった男性に、心からの感謝を――

2005 4/7 ポリゴン人間の食生活レポート