考察 ジョーとリリィの仲はどこまで進んでいるのか?



ジョー・東とリリィ・カーンの交際が発覚し、各国で非難の的となった問題の餓狼3ED。
パンツルックでデートを行うジョー・東の奇行に目を奪われがちだが、
その実、最も物議を醸し出しているのは彼のセリフだ。

「ギースの野郎は、この俺様がきっちりと退治してやったから、
 あのバカ兄貴も目が覚めるだろうぜ」


この「バカ兄貴」の指す人物が焦点なのである。

1に、 バカ兄貴=テリー と考えることが出来るだろう。
ギースを倒したことでギースの復活に焦燥するテリーの目も覚めるだろうと、
友を労わるジョーの浪波節発言と考えることが出来る。

次に、 バカ兄貴=ビリー と考えることも出来るだろう。
ギースを倒したことで目が覚める兄貴、完璧にテリーと共通している。
そして画面に描かれているのはビリー・カーンである以上、こちらの説を有力とする向きも強い。

だがこの説を推し進めるに当たって障害があるのも事実だろう。
まず、ビリー説を進める場合、これは絵面通り、
リリィに聞こえるように話している、ということになる。
果たしてリリィの前でビリーのことを「バカ兄貴」などと言うだろうか?

そしてギースの話題に触れているのも問題だ。
これではビリーがギースの命令で危険な仕事を行っているという事実を
リリィにバラしているようなものだ。彼女に対する労わりの心が足りない。

これらの障害を埋めるには、実に心労に絶えぬ考察を行って行かねばならないのだ。
落ち着いて、深呼吸をして、充分に心の準備を行ってから読み進めて欲しい。

ジョーの口からリリィの前でこのようなセリフが出るということは、
リリィはすでにビリーの暗黒面を知っているのだろう。
故新声社の餓狼伝説の謎にも薄々感づいているという風な記述がある。
やはりリリィは兄の仕事を知ったうえで悩んでいると考えるのが妥当だ。

そこで彼女が相談出来る人物とは……

ここで登場するのが忌まわしい、忌まわしのパンツ男、ジョー・東である。

この餓狼3時点でリリィとジョーはすでに、
デリケートな相談を取り交わすほどに仲が進んでいたのである。

リリィの相談を受けたジョーは、
「あのバカ兄貴がッ! リリィちゃんに心配かけやがって!」と思ったに違いない。
彼女の前での「バカ兄貴」発言、そしてギースとの関係を匂わせる発言の疑問が氷解する。

つまりジョーとリリィは……

結論 餓狼3時点でもうかなり親密な……

ということに認めぬ!
例え天地逆になろうともそれだけは死んでも認めぬ!

先の考察の通り、半年〜一年後のRB餓狼では
ビリーは妹奪還に成功しており、
その後、鉄の要塞を築くことでパンツ野郎の接触を徹底的に排除。
以後、進展なしというスタッフインタビューがあったのは揺るぎない事実。
何人にも揺るがせぬ巨大な真実。

真相はやはり故SNKが墓まで持って行ったということで、
謎のままとするのが精一杯の抵抗だろう。認めぬ!