考察 風雲拳とは何か?

風雲拳、それは実戦空(以下略)
という大袈裟な講釈で有名だが、風雲拳の起源は有名ではない。
そこでまずは、その風雲拳の誕生秘話を紹介しよう。

風雲拳とはショー・ハヤテが使うまったく新しい格闘技である。
父、剛・ハヤテが編み出した飛天流空手に、さらにブーメランを組み合わせた風雲拳。
それを極めた漢こそが息子ショー・ハヤテなのである。
風雲拳は父と子の格闘技に賭ける思いの結晶なのだ。

そしてここでひとつの発見がある。
それはハヤテは名字だったということだ。ハヤテは名前ではない、名字だ。
なぜ父の名は漢字で息子がカタカナなのかは不明だが、
“ハヤテ”は主人公の名前ではなく、疾風家の名字なのだ。

ハヤテはその無駄な融合によって生まれた風雲拳の師範代となり、
実家を道場に門下生をしごいている。
かつては飛天流空手の道場だったであろう実家が、
今では風雲拳道場という得体の知れない流派の巣と化しているのである。

その奥義はブーメランを投げる、叩きつける等で、
特に空手と融合している部分は見当たらない。
あくまで空手技は空手技ブーメランはブーメランである。
この姿が風雲拳の基本スタイル。
胸の赤胴は相手の拳を受け止めるための防具ではなく、
恐らく自分で投げたブーメランを掴み損ねたときのためのものである。
赤胴を除けばハヤテも見た目はただのブーメランを背負った空手家だ。
空手家がブーメランを使うとそれが風雲拳になるのだ。
フランシスコ・フィリオもブーメランを背負えば即刻風雲拳士の仲間入りとなる。

結論 気まぐれにブーメランを使う空手

それが風雲拳だ。
基本的に空手で闘いながらも、遠距離ではブーメランを投げ、
近距離でも気が向いたらブーメランでしばき上げるのである。

その奥義を極めたことを高々と語り上げるOPは今でも語り草となっているが、



続編では突然極めてないことにされている

風雲拳はまだまだ無限に進化する拳法なのだ。
次があるならば棘付きブーメランなどでさらに完成度を上げてくることだろう。
しかし何が風雲なのかはやはり解らない