考察 K'の本名は何なのか?

'99より始まるよく意味の解らないKOFネスツ編。
それがついにKOF2001でよく意味の解らないままに幕を閉じたわけだが、
そこで数少ないはっきりしている部分に“K'達の記憶が戻った”という物がある。

そんなパッと消したり一気に全快にしたり北斗神拳じゃないんだから無理だろ!
と普通の神経を持った人々はそう思ったに違いないが、そこはネスツの科学力だ。
彼らは記憶の操作、移植、復元何でもござれなのである。
イグニスは“より自分を憎み、力を発揮するように”との理由で彼らに記憶を戻したのだから、
それはもう徐々に回復等ではなく、まさにその一息で全快になっているはずなのだ。

つまり、長らくコードネームで呼ばれていたK'の本名も、
その時点で思い出しているはずなのである。
それはあるいはK'だけではなく、クーラも彼の本名を思い出したことになるはずだ。
K'の姉の記憶が移植されてあるウィップに至っては
初めから彼の本名を知っていたのかも知れない。

にも関わらずK'はKOF2003に至っても未だに本名を名乗らず、
さらに周囲の誰も彼を本名で呼ぼうとしないのは何故か?

その謎の答えはいくつかの説に分けられるだろう。

1に、K'という名が気に入っている。
彼は案外、K'という名が気に入っているのだ。
故に会社から渡されたプロフィール用紙に「K'」と書くし、周りの人間にもK'と呼ばせている。
実に単純な話という説だ。
だが、彼の性格上あまり信憑性を得るには至らない感は否めない。

2に、K'の記憶の一部を移植されていた男、クリザリッドの存在である。
彼がK'の名前の記憶まで持っていたとしたら
「K'」の本名は「クリザリッド」ということになりそうだが……
クリザリッドというのはネスツから与えられたコードネームであって実は本名ではない。

そこで現在最も有力な説、そして私が是非とも推したい説がこの第3説である。
K'は彼の本名を知らない人間達には自分の本名を名乗っていない。
一緒に住んでいるマキシマにさえ教えていない。
そして先にも述べた通りウィップもクーラもK'を本名で呼ぶことは決してない。
それは何故か? 呼び辛い名前だからである。
特に女性陣が知りながら無視している点からして、恥ずかしい名前なのである。
女性が呼び難い名前なのである。

ここにある資料があるのでその家族関係を引用させて頂こう。
ブルマという旅の少女がいる。



その名前の少女はやがて家に帰るのだが、



父親の名はさらに衝撃のブリーフだった。母親はまず間違いなくパンティだろう。

そんな呪われた家系に生まれた少女ブルマ
彼女はその恥ずかしい名前を嫌悪しながら生きて来たことが先の文献画像からも窺える。
それは当然だ。自棄にならず、この年まで生きて来たことに拍手を送りたい。
だが少女はやがて大人になり、母親となり、
生まれた息子にはトランクス、娘に至ってはブラなどという
忌むべき家系に従った名を彼らに与えている。
性的嫌がらせとも取れる名を彼らに与えている。



息子達もきっと気に入っていないだろう。
いや気に入らないどころの話ではない。その苦しみは彼女なればこそ痛いほど解っているはずだ。
にも関わらず彼女は息子達にその名を与えねばならなかった。
それだけ一族の伝統は重い物なのである。

そこへ来てK'の家系だが、とりあえず発覚しているところの彼の姉の名は、セーラ
言うまでもなくセーラー服からのネーミングである。
そこから考察すればK'の本名もおのずと見えて来るだろう。
名乗るのは恥ずかしく、加えて女性陣が決して呼びたがらない彼の本名。

ブレザー? いや違う。それならば女性陣が本名で呼んでいるはずだ。
となればスクミズか、あるいはビキニパンツか。
もしくはスクミズ・ビキニパンツ。貴族風にスクミズ・K・ビキニパンツかも知れない。
ドシフンという線も可能性は高いだろう。
もういっそフルチ…… いやさすがにフルはまずい! せめて前だけでもハッパ! ハッパで!

故に以上の点から見てK'の本名は、

結論  ブリパンとかそんなの

である可能性が極めて高いと言えるだろう。

式画伯

(C)鳥山明/集英社