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THE KING OF FIGHTERS NEOWAVE サムライスピリッツ零SPECIALを最後についにNEOGEOが終焉を迎え、 SNK PLAYMOREが次なる大地へと選んだのが当時、 Sammyの新企画基板であるATOMISWAVEだった。 ドリームキャストのアーキテクチャが使われているこの基板は言うまでもなく

僅か16ビットだったNEOGEOとは比較にならない高性能であり、
ついにコピペの時代は終わりを告げ、新時代KOFの波が我々の前に襲い来るのか！
と思われたが結局コピペだった。



絵ももちろんコピペなのだが、ゲーム自体もおおよそKOF2002のコピペで、
言うなれば“KOF2002ダッシュ”のようなゲームである。
何でも“ATOMISWAVEでの開発の実験作”として外部に発注したとかいう噂もあるくらいで、
（一応、ノイズファクトリーの公式サイトでは未公開扱いとなっている）つまり過剰な期待は出来ない。
音質と背景のクオリティはさすがに新基板と思わせるものがあったが、
肝心のドットがNEOGEOと同じかつ、無理に拡大されているので
どうにも見た目のアンバランスさが気になってしまう。

また、ゲージ周りのデザインや追加された演出もドギツく、
どうにもKOF2002にツギハギの厚化粧を塗ったようなゲームである。



さらにラウンド間でBGMが途切れる等、謎の劣化も目に付いてしまい、
期待値が高かっただけにファンの落胆は見るも無惨なものがあった。
2002で普通に使えたキャラが隠し扱いとなり、今回対応したAW-NETで大枚をはたいてポイントを溜め、
購入しなければならないといった商魂漲る仕様もまた批判を生む結果となった。

そして何より驚かされたのが、このATOMISWAVEという基板、
アーケードなのにロードがあるという点だろう。
NEOWAVEはさほど長いわけではなかったが、客がゲーセンに入り、コインを投入すると
おもむろに猿がお手玉を始め、楳図かずおの顔で悲鳴を上げるという４コマ漫画を思い出してしまった。

とはいえ、基本、KOF2002のコピペなので操作感やSEがKOF2003から戻っているし、
対戦バランスも歴代KOFの中では間違いなく五指には入る出来。
新システムとして取り入れられたモード選択の内、
ガードブレイクモードのジャストディフェンスはやはり面白く、本当に若干だが新鮮な感覚も与えてくれた。
どこでもキャンセルがなくなっているので、どこキャン否定派には2002より奨めても良いゲームだろう。
普通のKOFなので面白いには面白いのである。もはやぷよぷよとかその辺の域ですね。

バランス Ｂ　空気 Ｃ

普通に'98〜'02流れのKOFでバランスも良いので正直、特に書くこともない…… チェック漏れくさい柴舟、ジョンの異常な防御力の高さと、 寒いスタイルで強いギースが空気を下げているくらいか。後はやはり飽き。 '98、'02、NWはもう個人個人のお好みでどうぞ、といった所だろう。 個人的にはやっぱり'98派。'02〜はどうにもスピードが速くてのぅ（ "´,д､｀ﾞ）

PICKUP ATOMIS	ギース・ハワード
決め台詞 ドアー

一応、キングや真吾、草薙柴舟、ジョン・フーンといった所が“復活”しはしたものの、
新作なのに新キャラが一人も居ないのでは味気ないというかこのご時世、あっちゃいけないだろ！
ということでボスとしてあの若ギース様が降臨なされた！

のだが、このNEOWAVEの絵師さんは明らかにギャル絵師であり、
男性キャラの絵が概ね切ない。何か切ない顔をしておる。特にテリーは際立って切ない。
そんな切ない絵で対戦前にデモが入るものだからこちらまで切なくなってしまう。
そして肝心のドットもやはり旧SNK水準とは比べるべくもなく、
なんとまたボイスがSVC CHAOSからのコピペなので当然、親父声……
龍虎２で見せてくれた圧倒的なフェロモンがすっかり消え失せた切ないキャラに仕上がっていた。

性能的にも、確かに強いのだがこれが使って面白くない強さであり、
ついにプレイヤーキャラとして使えた若ギースなのに
野太い声で単調にドアー≫烈風拳 ドアー≫烈風拳を繰り返しながらやはり切なくなった。
切ないキャラである。

PlayStation2版

＞MMBB THE KING OF FIGHTERS NEOWAVE